音読みと訓読みの違いとは?見分け方・例・覚え方をやさしく解説

2026年7月30日 Masa 音読み, 訓読み, 漢字の読み方
音読みと訓読みの違いは、漢字の読みがどこから来たかにあります。音読みは中国から伝わった発音を日本語の音へ取り入れた読み方、訓読みは漢字の意味に日本固有の言葉を当てた読み方です。実際に見分ける時は、熟語か、送り仮名があるか、言葉だけで意味が通るかの順に確認すると判断しやすくなります。

結論:熟語は音読み、送り仮名つきは訓読みが基本

最初に覚えたい目安は、漢字が二字以上続く熟語は音読みになりやすく、送り仮名が付く語は訓読みになりやすいということです。「学校(ガッコウ)」「文化(ブンカ)」は音読み、「山(やま)」「水(みず)」「食べる(たべる)」は訓読みです。

3つの確認順:①漢字だけの熟語か → ②送り仮名があるか → ③一字で日本語の意味が通るか。迷った時は、この順番で候補を絞ります。

ただし、熟語にも訓読みの「山道(やまみち)」や、音読みと訓読みが混ざる「重箱(ジュウばこ)」があります。見分け方は正解を一発で当てる規則ではなく、読みの候補を効率よく絞るための手がかりです。

音読みとは:中国由来の音を取り入れた読み方

音読みは、漢字が中国から日本へ伝わった時の発音を、日本語で発音しやすい形へ取り入れた読み方です。同じ漢字でも伝わった時代や地域が異なるため、呉音・漢音・唐音など複数の音読みを持つ場合があります。

音読みは「ガク」「ブン」「デン」のように、読みだけでは具体的な物や動作を思い浮かべにくいことがあります。その代わり、漢字を組み合わせた熟語で使われることが多く、「学校」「文学」「電話」のように、複数の字がまとまって意味を作ります。

漢字音読み熟語の例
サン火山(カザン)、登山(トザン)
スイ水道(スイドウ)、海水(カイスイ)
セイ・ショウ生活(セイカツ)、一生(イッショウ)
ジン・ニン日本人(ニホンジン)、三人(サンニン)

訓読みとは:漢字の意味に日本語を当てた読み方

訓読みは、漢字が表す意味に、もともと日本で使われていた言葉を対応させた読み方です。「山」という字が表す地形へ「やま」、「水」が表すものへ「みず」という日本語を当てています。そのため、訓読みは読みを聞くだけでも意味を想像しやすい傾向があります。

動詞や形容詞では、漢字だけでなく送り仮名まで含めて一つの語になります。「食べる」「高い」「走る」のように、送り仮名が活用部分を示すため、訓読みを見つける強い手がかりになります。

漢字訓読み使い方の例
やま山に登る、山道
みず水を飲む、水辺
いきる・うむ・なま生きる、子を生む、生野菜
たかい・たか高い山、高台
複数の記号を組み合わせる音の読み方と自然の意味につながる読み方の比較図
音読みは熟語の組み合わせ、訓読みは一字の意味や送り仮名とのつながりから考えると整理しやすくなります。

音読みと訓読みの見分け方:5つの手がかり

1. 漢字だけでできた熟語は音読みを先に考える

「学習」「読書」「電車」のように、漢字が二字以上続く語は音読みの組み合わせが多くなります。まず各字の音読みを当てはめ、知っている熟語になるか確認します。ただし「山道」「手紙」のような訓読みの熟語もあります。

2. 送り仮名があれば訓読みを先に考える

「書く」「新しい」「強まる」のように送り仮名が付く場合は、訓読みである可能性が高くなります。送り仮名は活用を示すため、動詞・形容詞・形容動詞を見つける時にも役立ちます。

3. 一字で意味が通じる読みは訓読みになりやすい

「やま」「かわ」「ひ」「て」のように、その読みだけで日本語の単語として意味が通る場合は訓読みを疑います。一方、「サン」「セン」「カ」「シュ」のように、一音だけでは意味を取りにくい読みは音読みであることが多いです。

4. 読みが短く、熟語の一部なら音読みを疑う

音読みは一~二拍程度にまとまる例が多く、熟語の中で他の音読みと結びつきます。ただし長さだけで断定はできません。「肉(にく)」のように単独で意味が通っても音読みの字や、「絵(え)」のように短い読みもあります。

5. 当てはまらない時は熟語全体を辞書で確認する

漢字一字ずつの読みを知っていても、熟語では連濁や音便が起こります。「手紙」は「てがみ」と読み、「紙」の「かみ」が「がみ」に変化します。人名・地名・熟字訓は特別な読みも多いため、最後は熟語全体で確認してください。

熟語、送り仮名、例外の順に漢字の読み方を確認する流れ
見た目だけで断定せず、熟語・送り仮名・例外の順に確認すると、辞書で調べるポイントも明確になります。

例外:重箱読み・湯桶読み・熟字訓

音読みと訓読みの組み合わせには、代表的な例外があります。例外の名前を知っておくと、「基本ルールに合わないから間違い」と決めつけずに済みます。

種類読みの順考え方
重箱読み音+訓重箱(ジュウばこ)、台所(ダイどころ)前の字を音読み、後ろの字を訓読みする
湯桶読み訓+音湯桶(ゆトウ)、手本(てホン)前の字を訓読み、後ろの字を音読みする
熟字訓熟語全体に訓を当てる今日(きょう)、大人(おとな)、土産(みやげ)一字ずつに分けず、言葉全体の読みとして覚える
当て字音または意味を借りる珈琲(コーヒー)、寿司(すし)通常の音訓だけでは説明しにくい表記

難しい読み方には熟字訓や当て字が多く含まれます。具体例を増やしたい時は、難読漢字一覧と読み方もあわせて確認してください。

音読み・訓読みの覚え方

漢字一字ではなく「熟語」と「短文」で覚える

「山=サン、やま」と読みだけを並べるより、「火山のサン」「山に登るのやま」のように用例と結びつける方が、使う場面を区別できます。一つの漢字につき、音読みの熟語と訓読みの短文を一つずつ作る方法がおすすめです。

送り仮名を切り離さない

動詞や形容詞は「食/べる」のように漢字だけを覚えず、「食べる」という語全体で覚えます。同じ漢字でも「食(ショク)」と「食べる(たべる)」では、品詞も使い方も異なります。

間違えた読みを4種類に分ける

  • 音訓の選択ミス:熟語なのに訓読みを当てた。
  • 複数読みの選択ミス:「生」の多くの読みから文脈に合わないものを選んだ。
  • 変化の見落とし:連濁や促音化を見落とした。
  • 例外語:熟字訓、人名、地名など、一字ずつでは決められない語だった。

読みがわからない漢字そのものを探す時は、部首一覧と調べ方手書きパッドで漢字を調べる方法を使うと、辞書の見出しへたどり着きやすくなります。

まとめ

音読みは中国由来の音を日本語へ取り入れた読み方で、漢字だけの熟語に多く使われます。訓読みは漢字の意味に日本語を当てた読み方で、一字の語や送り仮名のある語に多く使われます。

見分ける時は、熟語、送り仮名、意味の通りやすさを確認し、重箱読み・湯桶読み・熟字訓などの例外も考えます。基本ルールで候補を絞り、最後は熟語全体を辞書で確かめる習慣をつけると、初めて見る漢字にも対応しやすくなります。

よくある質問

漢字だけでできた熟語は音読み、送り仮名が付く語は訓読みになりやすいのが基本です。ただし例外があるため、一字ずつで決められない語は辞書で熟語全体を確認します。

中国から漢字が伝わった時の発音を、日本語の音に合わせて取り入れた読み方です。学校、文化、電話など、漢字を組み合わせた熟語で多く使われます。

漢字の意味に、もともと日本語にあった言葉を当てた読み方です。山を「やま」、水を「みず」、食べるを「たべる」と読む例があります。

訓読みである可能性は高いですが、必ずではありません。「重んじる」「論ずる」のように音読みを含む語もあるため、送り仮名だけで断定せず、語全体を確認してください。

参考資料

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